【MS64】1830年 スイス フリブール 1バッツェン ビロン貨
鑑定枚数6枚のハイグレード品。
近年注目度の高いスイスコインから、
特に希少性と状態に優れたコインのご紹介になります。
■デザイン
表面:月桂冠に囲まれたフリブールの紋章
銘文:CANTON FREYBURG 1 ・ BATZ
裏面:十字の上下左右に四つ葉
銘文:1830 · CONCORD · CANTONE DER SCHWEIZ C 1 Bz
■状態
MS64
■コイン詳細
【発行年】1830年
【鋳造地】スイス フリブール
【額面】1バッツェン
【素材】ビロン
【重量】約2.6g
【直径】約25mm
【表面】月桂冠に囲まれたフリブールの紋章
【裏面】十字の上下左右に四つ葉
【PCGS鑑定】MS64
■ポイント
*希少性
PCGS鑑定枚数わずか6枚!
鑑定済コインも僅かしかなく残存枚数からも特筆すべき希少性が伺えます。
*状態
PCGS第2位鑑定
この上には2枚しかありません。
約200年前のコインでありながらMS評価(完全未使用品)と素晴らしい状態を保持しています。
*市場性
スイスコインは芸術性の高さや希少性も相まって世界中のコレクターから非常に高い注目を集めています。
そのため近年の価格上昇も著しく、今後も非常に高い伸びしろ、上昇率が期待されています。
お求めやすい価格でありながら、その価値の成長に期待の膨らむスイスコイン!
お手ごろな価格のうちにコレクションし今後の値動きを楽しんでみてはいかがでしょうか。
▼コインのストーリー
■概要
デザインの美しさから人気の高いスイスコイン!
抜群の状態を保持する希少コインです。
■スイス フリブールとは
フリブール(フライブルク)は、スイスのフリブール州に位置する自治体で、サリーヌ川に面し、工業と食品産業(チーズやチョコレート)が発展しています。近隣の都市にはベルン(約30キロ北東)とローザンヌ(約50キロ南西)があります。フライブルクはフランス語では「フリブール」、ドイツ語では「フライブルク」、正式名称では「フライブルク・イム・ユヒトラント」と呼ばれます。フライブルクという名前の自治体はドイツ語圏にも存在するため、日本では一般的にフランス語名でフリブールと呼ばれることが多いです。
歴史的には、1157年にツェーリンゲン家によって建てられた要塞が起源で、その後、ハプスブルク家やサヴォイア家の支配を受けました。1481年にはスイス盟約者団に加盟し、スイスの一員となっています。
■バッツェンとは
バッツェンは、スイスの貨幣の一種で、特に19世紀から20世紀初頭にかけて使用されていた銀貨の名称です。この貨幣は、スイスの歴史的な通貨単位の一つであり、スイス州の紋章動物であるベッツ「熊」に由来すると言われています。
バッツェンは、1492 年からベルンで鋳造されました。一般的に銀で作られ、価値やサイズは時代や地域によって異なりましたが、その後はヨーロッパで流通する多数の大小の銀貨の中間通貨として広く普及しました。
20世紀初頭になると、スイスの通貨制度が変わり、バッツェンは公式な通貨としての地位を失いましたが、その歴史的な価値と興味深いデザインから、スイス貨幣の歴史的な一部となり、収集家や歴史愛好家の間で人気があります。
現代のスイスでは、スイスフランが公式な通貨として使用されています。
■ビロン貨とは
ビロン(billon)は、合金の一種で、貴金属(主に銀だが、金の場合もある)と主成分となる金属(銅など)を混ぜたものである。硬貨、メダル、代用貨幣などの製造に用いられています。
語源はフランス語の bille。
ビロン硬貨は古代ギリシア時代から中世期まで使われています。紀元前6世紀から紀元前5世紀にかけて、レスボス島では銅60%、銀40%の硬貨が使われていました。
古代や中世でも、もっと貴金属の少ないビロンが主に使われ、特に銀の含有量は2%未満ということも多くありました。フランスのリアールやドゥニエ(共にフランスの硬貨)はブルボン朝の時代であっても、ビロンで作られたものがありました。
特にローマ帝国時代のビロン硬貨は有名です。紀元2世紀以降のローマ帝国では、デナリウス貨や地方で発行していたテトラドラクマ貨を何度も改鋳したため、銀の含有量が減っていき、青銅の成分が増えていきました。2世紀後半に入ると、それらの硬貨は実質的に青銅貨となり、銀を表面に薄く載せる程度になっています。