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【MS62】1779年~1789年 イタリア ヴェネツィア パオロ・レーニア ゼッキーノ金貨

数量
276,000(税込)
デザインの美しさに世界のコレクターが注目!
歴史的背景も魅力的な人気コインです。

芸術的なデザインで注目を集めるイタリアコインから
特に希少性と状態に優れた金貨のご紹介となります。

■デザイン

表面:ヴェネツィアの守護聖人マルコと跪くドージェ(総督)
銘文:PAVL. RAINER. - S. M. VENET

裏面:星が並ぶ楕円の中に、全身像のイエス・キリスト
銘文:SIT. T. XPE. DAT. Q. T - REGIS. ISTE. DVCA

■状態

 MS 62

■コイン詳細

【発行年】1779~1789年
【鋳造地】ヴェネツィア共和国
【額面】1ゼッキーノ
【NGC鑑定枚数】103枚
【素材】金
【重量】3.494g
【直径】22mm
【表面】ヴェネツィアの守護聖人マルコと跪くドージェ(総督)
【裏面】星が並ぶ楕円の中に、全身像のイエス・キリスト
【NGC鑑定】MS62

■ポイント

*希少性
NGC鑑定枚数103枚!
鑑定枚数も少なく、さらにこの金貨は状態の良いものが少ないため、ハイグレード鑑定品はとても貴重な金貨となります。

*状態
NGC第7位鑑定
約250年前のコインでMS(完全未使用品)評価と素晴らしい状態を保持しています。

*市場性
「アドリア海の女王」として知られた海洋国家、ヴェネツィア共和国。その千年の歴史に幕を下ろしたのは、かの有名なナポレオン・ボナパルトでした。
1797年、イタリア侵攻を図るナポレオン率いるフランス軍とオーストリア軍との間で締結されたカンポ・フォルミオ条約によって、ヴェネツィアはオーストリア領となり、共和国は消滅しました。

ヴェネツィア共和国という強大な海洋国家がその歴史に幕を閉じた時代、ゼッキーノ金貨もまた、一つの時代の終わりを告げる歴史的な遺産として位置づけられました。この金貨は、かつて栄華を誇ったヴェネツィアの歴史を物語る貴重な芸術品であり、星に囲まれたイエスキリストが描かれた芸術性はコインコレクターや歴史愛好家たちを魅了し続けています。

ヨーロッパ金貨の値上がりが激しい中で、
イタリア金貨はまだ比較的手が出し易い価格で購入が可能となっています。
とはいえ今後ますます注目をされていくコインとなりますので
この価格帯のうちにコレクションに加えることをお勧めいたします。

お求めやすい価格でありながら、その価値の成長に期待の膨らむイタリアコイン!
お手ごろな価格のうちにコレクションし今後の値動きを楽しんでみてはいかがでしょうか。

▼コインのストーリー

■概要

デザインの美しさに世界のコレクターが注目!
歴史的背景も魅力的な人気コインです。

■時代背景

18世紀末のイタリアは、数多くの小国に分裂し、オーストリアやフランスなどの外国勢力に支配されていました。
1796年、フランス総裁政府はナポレオンをイタリアに派遣しました。ナポレオンはオーストリア軍とサルデーニャ軍を破り、北イタリアにチザルピナ共和国を樹立しました。ミラノを首都としたこの共和国は、フランスの保護国となりました。

1799年にナポレオンがフランスの権力を掌握すると、イタリア各地に新しい政権が誕生しました。しかし、これらの政権は互いに争い、イタリアは再び混乱に陥りました。

1800年、ナポレオンは再びイタリアに侵攻し、オーストリアをイタリアから排除しました。その後、イタリアはフランスの支配下に置かれ、シチリア島とサルデーニャ島を除いて、フランス皇帝ナポレオン1世の支配を受けました。

ナポレオン支配下のイタリアでは、フランス革命の精神に基づいた改革が進められました。封建制度が廃止され、法の下の平等が確立されました。また、教育制度や経済制度も改革されています。

1814年、ナポレオンは敗北し、ヨーロッパの国際秩序はフランス革命前の体制に戻されました。しかし、ナポレオン支配によってイタリアに持ち込まれた自由と平等という思想は、その後もイタリア人の心に残り、イタリア統一運動へとつながっていくこととなります。

■ヴェネツィア共和国

ヴェネツィア共和国は、現在の東北イタリアのヴェネツィアを本拠とした歴史上の国家。7世紀末期から1797年まで1000年以上の間に亘り、歴史上最も長く続いた共和国。「アドリア海の女王」とも呼ばれ、東地中海貿易によって栄えた海洋国家でありました。

ヴェネツィア共和国の特筆すべき特徴の一つは、寡頭制度に基づく政治構造でした。ドージェ(Doge)と呼ばれる統治者が中心となり、富裕な商人階級が政治的な発言力を有していました。この寡頭制は、安定した統治と商業の繁栄をもたらし、ヴェネツィアが海上貿易で大いに栄える基盤を築く一因となりました。

ヴェネツィアはまた、独自の海洋帝国を築き上げました。地中海や東方への交易路を掌握し、東方貿易において中継点としての役割を果たしました。この商業的成功は、ヴェネツィアが豊かな文化と芸術の発展を支え、ヴェネツィア派と呼ばれる絵画スタイルや建築の新たな潮流を生み出す原動力となりました。

ヴェネツィアの美しい水上都市の景観や独自の建築様式は、今日でも世界中から多くの観光客を引き寄せています。しかし、共和国の黄金期は次第に衰退し、1797年にナポレオン・ボナパルトによって併合され、その歴史に幕を閉じました。ヴェネツィア共和国はその独自性と輝かしい歴史により、今なお歴史愛好者や文化ファンにとって魅力的な存在となっています。

■パオロ・レーニアとは

パオロ・レーニア(在位:1779年 – 1789年)は18世紀後半のヴェネツィア共和国において、その政治手腕と外交経験を買われ、ドージェに選出されました。彼の治世は、共和国が直面していた数々の課題に対して、果敢な改革と外交努力を試みた時代として位置づけられます。

レーニアは、マッジョール・コンシーリオの権限強化を図るなど、共和国の政治体制の改革に尽力しました。これは、長年の伝統を持つヴェネツィアの政治システムにおいて、大きな転換点となる出来事でした。彼の改革案は、激論の末可決され、共和国の政治構造に新たな風を吹き込みました。

また、レーニアは外交面でも活躍し、ロシアやローマ教皇との関係強化に努めました。チュニスとの戦争に介入するなど、積極的な外交政策を展開し、共和国の国際的な地位向上に貢献しました。

レーニアの治世は、必ずしも平穏なものではありませんでしたが、彼は共和国の舵取りを担い、困難な状況下においても、その政治手腕を発揮しました。彼の改革や外交努力は、後のヴェネツィア共和国に大きな影響を与えたことは間違いありません。

■ゼッキーノ金貨とは

ゼッキーノ (Zecchino) は、ヴェネツィアの金貨でフィレンツェのフィオリーノと同じ重さ。1284年からヴェネツィア共和国で発行されていました。またドゥカートという名前でも知られています。

フランチェスコ・ヴェニエル総督(1554年 – 1559年) により、当初一般的にゼッキーノと呼ばれ、この時期には7リラ12ソルドの価値がありました。

表面にはドージェ(イタリア語で国家元首を指す言葉)が聖マルコに跪いていて、裏面はキリストが描かれています。 ゼッキーノの金含有量は時代によってまちまちであったが、平均3.494から3.559グラムの重量で純金でありました。(997‰)

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