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【MS64】1687年 イギリス イングランド ジェームズ2世 クラウン銀貨

SOLD OUT

激動の時代を生き抜いた逸品!
波乱の歴史が刻まれた希少なハイグレードコインです。

 

絶大な人気を誇るイギリスコインから、
特に状態と市場性に優れた貴重な銀貨のご紹介となります。

 

■デザイン


表面:ジェームズ2世の肖像
銘文:IACOBVS·II· DEI·GRATIA

 

裏面:4つの王冠(イングランド、スコットランド、アイルランド3国の連合国章を示す盾)
銘文:MAG・BR・FRA・ET・HIB REX・16 87
 

■状態

 

MS64

 

■コイン詳細


【発行年】1687年
【発行国】イギリス
【額面】1クラウン
【NGC鑑定枚数】118枚
【素材】銀
【重量】30.1g
【直径】38.6mm
【表面】ジェームズ2世の肖像
【裏面】4つの王冠(イングランド、スコットランド、アイルランド3国の連合国章を示す盾)
【刻印師】John Roettier
【NGC鑑定】MS64

 

■ポイント
*希少性
”NGC鑑定枚数118枚”
”PCGS鑑定枚数75枚”
流通貨幣として使用されていたためコレクション対象となる状態のコインは少なく、残存枚数も多くはありません。
さらにジェームズ2世は在位期間がわずか4年と短かったこともあり、発行枚数の少なさも相まってハイグレード鑑定はとても貴重です。

 

*状態
”NGC第3位鑑定”
MS65:2枚
MS64+:1枚
MS64:7枚(本品)

 

”PCGS第2位鑑定”
MS65:1枚
MS64:8枚
世界を代表する2大鑑定機関において上位グレードはわずかに4枚しか存在しません。
約350年の時を超え、MS(完全未使用品)評価を誇る、その類まれなる美しさと歴史的価値は、時代を超えた芸術品そのものです。

 

*市場性
アンティークコインの中でも王道といえばイギリスコイン!
近年の著しい値上がりがその人気の高さを物語っています。

 

その中でも、歴史の物語を刻む魅惑的なコインとして注目されるのが ジェームズ2世コイン です。
1685年にイングランド、スコットランド、アイルランドの王位に就いたジェームズ2世は、カトリック信仰を公言したことで議会と対立し、その結果、彼の短い治世は名誉革命を引き起こすきっかけとなりました。

 

このクラウン銀貨は、彼が在位したわずか4年間という激動の時代に発行されたもので、歴史的にも非常に貴重な一枚です。
銀貨にはジェームズ2世の肖像が精緻に刻まれており、王冠と紋章がその荘厳さを引き立てています。その希少性と歴史的価値は、アンティークコインコレクターにとって特別な魅力を放つものです。

 

さらに、この銀貨は保存状態が極めて良好で、世界を代表する2大鑑定機関において上位グレードに認定されたものが、現存する中でわずか4枚のみという希少さを誇ります。この時代の銀貨で、これほどの保存状態を保ったものが市場に出回ることは非常に稀であり、コレクターにとっても見逃せない逸品です。

 

イギリスコインは、世界中で高い人気を誇り、日本国内でも多くのコレクターに愛されています。
資産として、投資として、そしてコレクションとしても魅力的なジェームズ2世のクラウン銀貨。
末長く所持していたい価値ある一枚です!

 

▼コインのストーリー
 

■概要

 

英国の歴史を語る稀少な逸品!

波乱の歴史が刻まれた希少なハイグレード銀貨です。


■イギリスの時代背景

 

1700年頃のイギリスは、大きな変革と発展の時代にありました。政治面では、1707年にイングランド王国とスコットランド王国が合併し、グレートブリテン王国が成立しました。この統合により、両国の政治的・経済的なつながりがさらに強化されました。また、1701年に制定された王位継承法によって、1714年にはハノーヴァー朝のジョージ1世がイギリス国王に即位し、イギリスとドイツのハノーヴァー家との関係が深まりました。


経済的には、大航海時代を経たイギリスは海洋帝国としての地位を確立し、海外貿易や植民地経営による富の蓄積が進みました。この時期には、産業革命の兆しも見え始め、特に繊維産業が成長し、羊毛の生産と加工が活発化しました。また、製鉄業や石炭産業の発展も始まり、近代工業の基盤が形成されていきました。


社会的には、階級の区分が明確になり、上流階級と労働者階級の間で格差が広がっていました。地主や商人として力を持つ上流階級は、政治や経済の中心に位置しましたが、労働者階級は工場で厳しい労働条件と低賃金に苦しんでいました。


文化の面でも進展が見られ、文学や芸術が重要な位置を占めました。ジョナサン・スウィフトやアレクサンダー・ポープといった作家が活躍し、建築や音楽でも独自の発展がありました。


こうして1700年頃のイギリスは、政治、経済、社会、文化の各分野での変化が、後の近代化と大英帝国の基盤となる重要な時期だったのです。


■ジェームズ2世とは

 

ジェームズ2世(1633年~1701年)は、イギリス史上最後のカトリック信仰を持つ国王です。1685年に即位したものの、在位期間はわずか4年と短く、激動の時代を象徴する人物として知られています。彼はチャールズ1世の次男で、宗教的な問題が彼の治世を大きく揺さぶりました。


ジェームズ2世はカトリック信者として、同じ信仰を持つ人々への寛容政策を打ち出しましたが、これが国民や議会の反発を招きました。当時のイギリスではプロテスタントが主流であり、彼の政策は「カトリック教徒による支配」への恐れを広める結果となったのです。さらに、彼の専制的な政治姿勢は議会との対立を深め、支持基盤を次第に失っていきました。


1688年、名誉革命が勃発し、ジェームズ2世は国を追われる形で退位しました。その後、プロテスタントのウィリアム3世とメアリー2世夫妻が王位に就き、イギリスの立憲君主制の基盤が築かれました。この出来事は、イギリスの政治史における大きな転換点として評価されています。


ジェームズ2世の治世は短く、その評価も分かれるものの、宗教と政治が深く絡み合った彼の時代は、イギリス社会にとって重要な教訓を残しました。彼の退位によって始まった変化は、現代のイギリスに受け継がれる政治体制の基礎となっています。


■クラウン銀貨とは

 

クラウン銀貨はイギリスで1551年、エドワード6世の時代に初めて発行され、1971年まで流通していました。もともと金貨として発行されていたクラウンは、1526年にヘンリー8世の改鋳により登場したクラウン・オブ・ダブルローズ金貨が5シリングとされたのに端を発しています。


初期のクラウン銀貨はハンマーで打たれていましたが、1658年にオリバー・クロムウェルの肖像が描かれたものが本格的な鋳造コインとして最初とされています。歴代の君主がデザインされたクラウン銀貨は1901年まで流通しましたが、重さや大きさから日常使用には不便でした。


1902年からは国家行事の記念として発行されるようになり、特に1847年のヴィクトリア女王即位10周年記念の「ゴチック・クラウン」は世界で最も美しい銀貨と称されています。1920年には銀の品位が.925から.500に引き下げられ、その後は白銅貨となりました。

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