【AU55】1727年 神聖ローマ帝国 ドイツ ヘッセン・カッセル カール1世 4ダカット金貨
黄金の輝きが放つ、神聖ローマ帝国の歴史を物語る至高の一枚!
市場では滅多に出会えない、圧倒的な希少性を誇る特別な1枚です。
世界市場で抜群の人気を誇る神聖ローマ帝国コインの中でも、奇跡的な保存状態を誇っています。
他では間違いなく入手困難なレアコインのご紹介になります。
■デザイン
表面:カール1世の右向きの肖像
銘文:CAROLUS DG HASS: LAND
裏面:女神が古代の奉納祭壇の炎に油を注いでいるモチーフ
銘文:SECULARIA SACRA
■状態
AU55
■コイン詳細
【発行年】1727年
【鋳造地】ヘッセン・カッセル
【額面】4ダカット
【素材】金
【重量】13.9g
【直径】26mm
【表面】カール1世の右向きの肖像
【裏面】女神が古代の奉納祭壇の炎に油を注いでいるモチーフ
【NGC鑑定】AU55
■ポイント
*希少性
ヘッセン・カッセル方伯カール1世の金貨は、現存数が極めて少なく、市場に出回ることは非常に稀です。過去のオークションでも取引記録は数例しかなく、その希少性は非常に高いと言えます。
特に、この金貨が鋳造された時代は、カール1世の治世における重要な出来事や時代の雰囲気を今に伝えています。そのため、この年代の金貨は歴史的価値が非常に高く、コレクターの間でも特に人気があります。状態の良いコインはさらに希少性が高く、入手困難となっています。
*状態
この時代の金貨はコレクション対象となる良い状態のものが極めて少ない中、大変貴重なAU(準未使用)評価!
打刻の鮮明さ、細部に至るまでの美しさも申し分なく美術品としての価値も高い一品です
。
*市場性
ヘッセン=カッセル方伯カール1世の治世 は、18世紀初頭のドイツ諸侯が領土の安定と繁栄を追求した時代でした。その象徴として発行された 4ダカット金貨 は、王侯貴族の権威を誇示し、当時の財力を物語る貴重な遺産です。表面には カール1世の精巧な肖像が刻まれ、裏面には 彼の治世を象徴するモチーフが描かれています。細部まで施された繊細な彫刻は、 18世紀ヨーロッパの卓越した技術を今に伝える逸品です。
この時代、ドイツの諸侯は神聖ローマ帝国内で独立性を維持しつつ、外交・軍事政策を巧みに操ることで影響力を拡大していました。特にヘッセン=カッセルは傭兵派遣による収益で財政基盤を強化し、それがこのような金貨の発行を可能にしました。4ダカットという高額面金貨は、 特権階級にのみ流通した格式の高い貨幣であり、その存在自体が権力の象徴でした。
現存数が極めて少ないこの金貨は、歴史的背景と芸術的価値を兼ね備えたコレクター必見の逸品。時代を超えて受け継がれる財産としての価値も持ち合わせており、まさに「歴史を手にする」ことができる極めて貴重な一枚です。
そして、この金貨の 真の魅力は、その極めて高い希少性にあります。過去のオークション記録でも取引例はわずか数件にとどまり、市場で目にする機会はほぼ皆無です。さらに、この金貨はAU(準未使用品)という極めて優れた保存状態 を誇り、歴史的価値だけでなく投資価値 においても非常に注目されています。
激動の時代に鋳造され、良好な状態で現存するコインは極めて希少であり、市場に出回ることはほとんどありません。そのため、この時代の希少金貨は、コレクターや投資家のみならず、歴史に興味を持つ多くの人々からも歴史的価値の高い逸品として評価されています。
歴史の息吹を感じられる特別な一枚。
市場では手に入らない貴重な逸品です!
在庫があるタイミングで是非お手元のコレクションに加えていただきたい逸品になります。
▼コインのストーリー
■概要
黄金の輝き、神聖ローマ帝国の歴史を今に伝える至宝!
圧倒的な希少性を誇る、市場では出会うことのない特別な一枚です。
■神聖ローマ帝国とは
神聖ローマ帝国(Holy Roman Empire)は、中世から近世にかけて中欧を中心に存在した政治的な連合体で、現代のドイツ、オーストリア、ベルギー、オランダ、チェコ、スロバキア、スロベニア、ルクセンブルク、スイスなどの地域にまたがり、962年から1806年まで続きました。
神聖ローマ帝国の特徴の一つは、その分散した統治体制でした。帝国の皇帝は、選帝侯(Kurf??rsten)と呼ばれる有力な領主たちによる選挙で選ばれていましたが、これらの選帝侯自身も帝国内の領邦を支配していました。このため、中央集権的な統治は困難で、帝国内には多くの独立した領邦や都市国家が存在していました。
各領邦や都市国家は皇帝に対して相対的な自治権を持ち、独自の法律や通貨を使用することもありました。このような制度は、帝国内での多様な文化と地域ごとの発展を促しましたが、同時に統一性の欠如という課題も生み出しました。
宗教面においては、当初カトリック教会が支配的でしたが、宗教改革期にはマルティン・ルター(Martin Luther)をはじめとする改革者たちが登場し、プロテスタント信仰が広まりました。これにより帝国内で宗教的な対立が激化し、三十年戦争(Thirty Years' War)などの宗教戦争が勃発しました。
帝国の終焉は、フランス革命とナポレオン・ボナパルトの台頭によってもたらされました。1806年、フランス皇帝ナポレオンが神聖ローマ皇帝フランツ2世を退位させたことで、神聖ローマ帝国は正式に解体され、歴史の舞台から姿を消しました。
神聖ローマ帝国は、その複雑な政治構造、多様性、宗教的対立、そして豊かな文化的遺産により、ヨーロッパ史上の重要な時代を象徴する存在です。
■ヘッセン・カッセルとは
ヘッセン=カッセル方伯領は、1567年に設立され、1803年には選帝侯領に昇格した神聖ローマ帝国の領邦です。首都はカッセルで、フィリップ1世の長男ヴィルヘルム4世が北半地域を相続し、領土を確立しました。この地域は、数世紀にわたり政治的変動や外国軍への傭兵派遣が影響を与え、特に18世紀には傭兵貿易で知られるようになりました。
ヘッセン=カッセル方伯領は、経済的な安定を求める中で貴金属貨幣を発行し、地域の繁栄を象徴する存在となりました。1866年に領邦は滅亡し、プロイセンに併合されましたが、その歴史的背景や文化的遺産は今なお評価されています。ヘッセン=カッセル方伯領は、ドイツの歴史において重要な役割を果たした地域であり、現在も多くの研究やコレクションの対象となっています。
■カール1世とは
ヘッセン=カッセル方伯カール1世(Karl I von Hessen-Kassel)は、1654年8月3日にカッセルで生まれ、1670年から1730年までヘッセン=カッセル方伯として在位しました。彼は、父ヴィルヘルム6世と母ヘートヴィヒ・ゾフィー・フォン・ブランデンブルクの間に生まれ、兄ヴィルヘルム7世の死去により方伯の地位を継承しました。
カール1世は、治世中に経済や軍事の改革を進め、特に傭兵の派遣で知られるようになりました。彼は、フランスやスウェーデンなどの戦争において傭兵を提供し、ヘッセン=カッセルの影響力を高めました。また、彼は1673年にアマーリア・フォン・クールラントと結婚し、数人の子供をもうけました。その中には、後にスウェーデン王となるフリードリヒ1世も含まれています。
カール1世は1730年3月23日に死去し、彼の死後は息子フリードリヒが後を継ぎました。
■ダカット(Ducat)とは
ダカットは、中世後期から20世紀の後半頃までヨーロッパで使用された硬貨。同時期を通じて、多様な金属で作られた様々なダカットが存在しました。
この硬貨が初めて発行されたのは、シチリア王ルッジェーロ2世統治下のプッリャ公国(公爵領)であったと考えられています。
「ダカット」という単語は中世ラテン語の"ducatus"(「公爵の」や「公爵領の」、又は「公爵の硬貨」の意。)が語源とされています。