
【AU58】1739年 イギリス ジョージ2世 2ギニー金貨
英国金貨史を代表する歴史的至宝!
高鑑定品の現存数はごくわずかであり、歴史的にもコレクター的にも大変貴重な逸品です。
絶大な人気を誇るイギリスコインから、
特に希少性と状態に優れた金貨のご紹介となります。
■デザイン
表面:ジョージ2世の肖像
銘文:GEORGIVS II DEI GRATIA(訳:神の恩寵によるジョージ2世)
裏面:王冠を戴いた盾形の王室紋章
銘文:M.B.F. ET H.REX F.D.B. ET L.D.S.R.I.A.T. ET E(訳:グレートブリテン、フランスおよびアイルランドの国王、信仰の守護者、ブラウンシュヴァイクおよびリューネブルク公、神聖ローマ帝国の大蔵卿兼選帝侯)
~Intermediate Head (中期肖像)~
スラブに記載されている「Intermediate Head(中期肖像)」は、1739年に初めて採用された新しい王の肖像を意味しています。
これは、10年以上使用された初期の肖像に微調整を加えたもので、当時の美術的、そして政治的な意図が込められていたと言われています。即位したばかりの1727年当時は若々しい姿で描かれていたジョージ2世ですが、治世が長くなるにつれて、その威厳を強調するために肖像がわずかに更新されています。
■状態
AU58
■コイン詳細
【発行年】1739年
【発行国】イギリス
【額面】2ギニー
【PCGS鑑定枚数】22枚
【素材】金
【重量】約16.7g
【直径】約31mm
【表面】ジョージ2世の肖像
【裏面】王冠を戴いた盾形の王室紋章
【PCGS鑑定】AU58
■ポイント
*希少性
”PCGS鑑定枚数22枚”
”NGC鑑定枚数58枚”
本コインに刻まれた「Intermediate Head(中期肖像)」は、1739年に初めて導入された新しい王像であり、1743年以降の「Old Head(老肖像)」へ移行するまでのごく短い期間にのみ用いられました。そのため発行は1739年と1740年のわずか二年間に限定され、このデザイン自体がきわめて稀少です。加えて現存数も限られており、鑑定機関の統計ではNGCで約58枚、PCGSでは22枚しか登録されていません。その中でもハイグレードに達する個体はさらに少なく、極めて入手困難な存在となっています。流通量の少なさはコレクター市場での競争を激化させ、高評価品ほど際立った価値を生み出します。保存状態と鑑定の有無によって市場評価が大きく変動するため、こうしたハイグレード品は特に注目される希少な一枚といえます。
*状態
”PCGS第5位鑑定”
①MS64:1枚
②MS63+:2枚
③MS63:1枚
④MS62:2枚
⑤AU58:7枚(本品)
”NGC第4位鑑定”
①MS63:3枚
②MS62:5枚
③MS61:4枚
④AU58:8枚
2大鑑定機関において上位グレードはわずか18枚!
18世紀に発行されたギニー金貨の中でも、ハイグレード評価を得ているものはコレクター市場で大きな注目を集めています。本品はAU58という高水準の評価を保持し、ジョージ2世の肖像は髪の毛の細部まで豊かな表情を伝えています。裏面の王家の紋章も力強く打ち出され、ディテールの鮮明さから当時の鋳造技術の高さをうかがうことができます。
このように、存在感あふれる意匠と良好な保存状態を兼ね備えた一枚は、コレクションの中核を担うにふさわしいものです。歴史的価値と芸術的美しさを併せ持つ本品は、所有者に特別な誇りを与える稀少な金貨といえるでしょう。
*市場性
1739年に鋳造されたジョージ2世の2ギニー金貨は、グレートブリテン王国が成立して約30年を迎えた時代の象徴的存在です。当時の統治者ジョージ2世は、ハノーヴァー家出身の国王であり、後に「イギリス最後の親征王」としても知られる人物でした。1739年はイギリスがスペインと「ジェンキンスの耳戦争」を開始した年であり、その戦争は後のオーストリア継承戦争や七年戦争へとつながる国際紛争の幕開けでした。このように本コインは、対外戦争や植民地拡大という激動の国際情勢のただ中で生まれた歴史的な産物といえます。
この2ギニー金貨が持つ社会的意味も重要です。大金貨は当時「富と威信の象徴」とされ、単なる決済手段ではなく、地位や信用を示す象徴として機能しました。上流階級の紳士が懐中時計と共に携えた2ギニーは、まさに身分を演出する道具であり、文学作品にも贈答品や報奨としてしばしば登場します。
さらに、ジョージ2世時代の金貨は、のちのヴィクトリア女王期に大量発行されたソブリン金貨と比べても発行数が少なく、一般の流通ではほとんど目にすることがありませんでした。そのため当時の庶民にとっては「見たこともない」と語られるほど稀少であり、憧れの象徴として存在していたのです。
こうした背景を踏まえると、1739年のジョージ2世2ギニー金貨は、歴史・経済・社会の三側面で価値を帯びた一枚です。国際情勢の緊張、王権を象徴する肖像と紋章、富と格式を示す大金貨の役割、それらが一つに凝縮されています。特にハイグレード鑑定の現存個体は極めて限られ、歴史的背景と芸術的完成度を兼ね備えた本品は、コレクションの核にふさわしい存在といえるでしょう。
近代イギリス金貨の中でも「必ず押さえておきたい名品」と評されるギニー金貨は、英国や英連邦圏のみならず、世界中のコレクターから熱い視線を集め続けています。高グレード品は欧米の主要オークションでも常に注目の的となり、激しい入札競争を呼び起こします。この稀代の2ギニー金貨は、単なる収集品を超え、英国王室の栄華と歴史のロマンを今に伝える、まさに「小さな美術品」と呼ぶにふさわしい逸品です。
その人気の高さから市場からすぐに消えてしまうギニー金貨!
今後の価格推移も大いに期待できる逸品です。
在庫があるタイミングで是非お手元のコレクションに加えていただきたい1枚になります。
▼コインのストーリー
■概要
英国金貨史を代表する歴史的至宝!
高鑑定品の現存数はごくわずかであり、歴史的にもコレクター的にも大変貴重な逸品です。
■ジョージ2世について
”戦場を駆け抜けた最後の王”
ジョージ2世(1683年11月10日 – 1760年10月25日)は、ジョージ2世は、1727年から1760年までグレートブリテン王およびアイルランド王を務めたハノーヴァー朝の第2代国王です。 彼の治世は、イギリスの国力増強と世界的な地位の確立に重要な時期となりました。
彼はドイツで生まれ育ち、イギリス王室に入った後もドイツ語を愛用し、ハノーヴァーを頻繁に訪れました。しかし、父ジョージ1世との関係は冷え切っており、王位継承後はその反動から、父の寵愛を受けていた首相ロバート・ウォルポールを当初は解任しようとしました。しかし、王妃キャロラインの助言もあり、ウォルポールを信任し、彼に政治の実権を委ねました。このことは、議会政治の確立に寄与し、ウォルポールの長期政権を支えることになりました。
治世の前半は、平和を重視するウォルポールの政策のもと、内政が安定し、経済が発展しました。しかし、後半になると、ジェンキンスの耳戦争やオーストリア継承戦争など、ヨーロッパの動乱に巻き込まれていきます。特にオーストリア継承戦争では、1743年のデッティンゲンの戦いで自ら軍を率いてフランス軍と戦い、勝利を収めました。これは、イギリス国王が自ら軍を率いて戦場で勝利した最後の事例として知られています。
また、彼の治世には、スコットランドで起こったジャコバイトの反乱(1745年の反乱)を鎮圧し、ハノーヴァー朝の支配を確固たるものにしました。その後、七年戦争では、カナダやインドなど世界各地でフランスと争い、ウォルフ将軍やクライヴ将軍といった有能な指揮官の活躍もあり、大きな勝利を収め、イギリスを世界的な植民地帝国へと導きました。
ジョージ2世は、ウォルポールやウィリアム・ピットといった有能な政治家を登用し、彼らに政治を任せることで、立憲君主制をさらに進展させました。個人的な関心は軍事やハノーヴァーにありましたが、その治世はイギリスが世界帝国へと飛躍する土台を築いた時代として評価されています。
■ジェンキンスの耳戦争とは
ジェンキンスの耳戦争は、1739年から1748年にかけて主にカリブ海で繰り広げられたイギリスとスペインの間の紛争です。
この戦争の名称は、イギリスの船長ロバート・ジェンキンスに由来します。彼は1731年にスペイン沿岸警備隊に拿捕された際、報復として耳を切り落とされたと主張しました。彼は7年後、議会でその切り落とされた耳を提示し、スペインの蛮行を訴え、対スペイン強硬派を刺激しました。
この事件は、当時高まっていた両国間の貿易摩擦、特にスペインが有していたカリブ海での独占的な交易権と、イギリスの密貿易活動が背景にあります。ジェンキンスの耳の提示は、長年にわたる両国の対立を戦争へと発展させるきっかけとなりました。
戦争自体は、イギリスの通商航路確保とスペインの権益維持を巡るものでしたが、ヨーロッパ全体を巻き込んだオーストリア継承戦争の一部として統合されていきました。その結果、この戦争は単なる植民地戦争に留まらず、ヨーロッパの大国間の勢力争いの一部となりました。
最終的に、この戦争はアーヘンの和約によって終結し、両国の関係は一時的に安定しましたが、根本的な対立は解消されませんでした。
■ギニー金貨とは
ギニー金貨(Guinea coin)は、17世紀から18世紀にかけてイギリスで使用された金貨です。ギニーは元々、西アフリカのギニア地域から輸入される金の名称であり、その金を用い鋳造されたことに由来しています。
最初のギニー金貨は、1663年にチャールズ2世の統治下で発行されました。この金貨は、当時のイギリスの通貨であるポンド(pound)の20分の1の価値を持ち、純金で作られていました。ギニー金貨は、豊かな商人や上流階級の人々によってよく使われ、取引や貿易の際に重要な役割を果たしています。





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