【MS62】1777年 イギリス ジョージ3世 1/2ギニー金貨
英国金貨史を代表する最高鑑定のギニー金貨!
鑑定枚数わずか8枚!
現存数はごくわずかであり、歴史的にもコレクター的にも大変貴重な逸品です。
絶大な人気を誇るイギリスコインから、
他では間違いなく入手困難な希少価値の高いコインのご紹介になります。
■デザイン
表面:ジョージ3世の肖像
銘文:GEORGIVS III DEI GRATIA(訳:神の恩寵によるジョージ3世)
裏面:王冠を戴いた盾形の王室紋章
銘文:M.B.F. ET H.REX F.D.B. ET L.D.S.R.I.A.T. ET E(訳:グレートブリテン、フランスおよびアイルランドの国王、信仰の守護者、ブラウンシュヴァイクおよびリューネブルク公、神聖ローマ帝国の大蔵卿兼選帝侯)
本コインの裏面デザインには、18世紀後半の大英帝国が誇った「多層的な王権構造」と「国際的威光」が巧みに凝縮されています。ジョージ3世は当時、グレートブリテン国王であると同時に、形式上はフランス国王の称号を保持し、さらに神聖ローマ帝国領ハノーヴァー選帝侯国の支配者でもありました。そのため彼は「神聖ローマ帝国皇室財務官(Arch-Treasurer)」という高位の称号を有しており、裏面に刻まれたラテン語の略号には、これらの多国的称号 ― 「フランス」「ハノーヴァー」「神聖ローマ帝国」 ― が織り込まれています。
四分割の盾には、イングランド・スコットランド・フランス・アイルランドの王権を象徴する紋章が並び、上部の王冠はその統合された王権を示す象徴的モチーフです。この複雑かつ荘厳な意匠は、単なる貨幣の枠を超え、当時の大英帝国が掲げた「王の正統と世界への影響力」を視覚的に体現したものと言えるでしょう。
すなわち1777年のハーフギニー金貨は、アメリカ独立戦争という時代の激動の中にあっても揺るがぬ英国王権の象徴であり、ジョージ3世の名の下に広がる帝国の威信を刻んだ歴史的アートピースといえます。
■状態
MS62
■コイン詳細
【発行年】1777年
【発行国】イギリス
【額面】1/2ギニー
【NGC鑑定枚数】8枚
【素材】金
【重量】約4.2g
【直径】約20mm
【表面】ジョージ3世の肖像
【裏面】王冠を戴いた盾形の王室紋章
【刻印師】Thomas Pingo
【NGC鑑定】MS62
■ポイント
*希少性
”NGC鑑定枚数8枚”
本品は世界的な鑑定機関であるNGC社においてハイグレードの評価を獲得した、18世紀流通金貨として極めて希少な逸品です。NGCでの鑑定枚数はわずかに8枚と報告されており、中でもMS(完全未使用品)評価はわずか4枚のみ。ハイグレード品は市場ではほぼ見かけることが出来ません。さらに長い時を経てこれほど良好な状態を保った個体は極めて珍しく、高い品質と最高鑑定の裏付けにより、世界中のコレクターの注目を集めます。
入手困難なことがプレミアム価値をさらに押し上げ、希少なハイグレード品は市場に現れるたび競争が激化します。「MS62」というグレーディングは、コレクション市場で特に高く評価される証であり、希少性と価値の両面で特別な一枚といえます。
*状態
”NGC第4位鑑定”
①MS65:1枚
②MS63:1枚
③MS62+:1枚
④MS62:1枚(本品)
上位鑑定品はわずか3枚のみ!
18世紀に発行されたギニー金貨の中でも、ハイグレード評価を得ているものはコレクター市場で大きな注目を集めています。本品は「MS:完全未鑑定品」という高水準の評価を保持し、ジョージ3世の肖像は髪の毛の細部まで豊かな表情を伝えています。裏面の王家の紋章も力強く打ち出され、ディテールの鮮明さから当時の鋳造技術の高さをうかがうことができます。
このように、存在感あふれる意匠と抜群の保存状態を兼ね備えた一枚は、コレクションの中核を担うにふさわしいものです。歴史的価値と芸術的美しさを併せ持つ本品は、所有者に特別な誇りを与える稀少な金貨といえるでしょう。
*市場性
1663年に誕生したギニー金貨は、英国の金本位制の礎を築いた歴史的通貨であり、その高純度と信頼性によって「富と格式の象徴」として長く君臨しました。1717年に1ギニーが21シリングに固定されて以降、その価値は経済史の中で揺るぎない地位を占め、上流階級や商人たちの間で富の証として重用されました。
その系譜の中で、1777年に発行されたジョージ3世の1/2ギニー金貨は、アメリカ独立戦争期という激動の時代に鋳造された象徴的な一枚です。若き国王ジョージ3世の治世中期にあたり、裏面には「グレートブリテン」「フランス」「ハノーヴァー」「神聖ローマ帝国」という多重王権を示す紋章が刻まれています。これらの意匠は、大英帝国が当時ヨーロッパ政治の中心的存在であったことを示し、金貨そのものが「帝国の威信を映す小宇宙」として制作されたことを物語ります。
ギニー金貨シリーズ(1663~1813年)は世界の古典金貨を代表する存在であり、なかでもジョージ3世期の発行は歴史的・政治的意義の高さから特別な人気を誇ります。アメリカ独立戦争や産業革命など、世界史の転換点と重なるこの時代の金貨は、英国経済の安定と王政の力を象徴する貴重な資料として、コレクター市場で常に高い評価を受けています。
また、長期の流通により摩耗したものが多く、未使用級(Mint State)グレードの完璧な保存状態を保つハイグレード品は極めて稀少です。特に本品のようにNGCによる「MS62」評価を得たハイグレード品は、英国金貨コレクションの中でも一段と希少価値が高く、国内外のオークションでは常に競争が激化するカテゴリーに属します。
この1777年 1/2ギニー金貨は、王政の威厳、経済的繁栄、そして芸術的完成度という三つの価値を併せ持つ、「18世紀英国金貨の精華」と呼ぶにふさわしい存在です。小型ながらも端正な造形と深みのある金色の輝きは、ジョージ3世治下の栄華を今に伝える歴史の証。今後も市場での需要は堅調であり、ハイグレード品は年々入手困難になりつつあります。
その人気の高さから市場からすぐに消えてしまうギニー金貨!
今後の価格推移も大いに期待できる名品です。
在庫があるタイミングで是非お手元のコレクションに加えていただきたい1枚になります。
▼コインのストーリー
■概要
英国金貨史を代表する最高鑑定のギニー金貨!
鑑定枚数わずか8枚!
現存数はごくわずかであり、歴史的にもコレクター的にも大変貴重な逸品です。
■ジョージ3世とは
ジョージ3世は、ハノーヴァー朝第3代のイギリス国王として、1760年から1820年まで実に60年もの長きにわたって君臨しました。彼の治世は、イギリス史上でも類を見ないほど激動の時代でした。まず、即位直後にはヨーロッパの覇権を巡る七年戦争(フレンチ・インディアン戦争)の勝利を収め、広大な海外植民地を獲得し、大英帝国の基盤を固めました。しかし、その後はアメリカ独立戦争で植民地を失うという屈辱を経験します。さらに、フランス革命とその後のナポレオン戦争という、ヨーロッパ全体を揺るがす大動乱に直面し、フランスとの長きにわたる戦争を指揮しました。国内では、織物産業を中心に産業革命が本格的に進展し、社会と経済の構造が大きく変化していく様子を目の当たりにしています。
彼は農政改革に熱心で「ファーマー・ジョージ」の愛称で国民に親しまれましたが、晩年には精神疾患を患い、1811年からは皇太子が摂政として国政を代行しました。この1813年銘の軍用ギニーが鋳造されたのも、彼がすでに病に伏し、摂政統治下にあった時期です。コインに描かれた晩年の肖像は、彼の長い治世と、その時代の困難を乗り越えてきた威厳を物語っています。彼の死後、ギニー金貨は廃止され、イギリスの通貨システムは近代的なものへと移行していきました。ジョージ3世は、近代イギリスの礎を築いた偉大な君主の一人として、今もなお歴史にその名を残しています。
■ナポレオン戦争とは
ナポレオン戦争は、1803年から1815年にかけて、フランス皇帝ナポレオン1世率いるフランス帝国と、イギリスを中心とするヨーロッパ諸国の間で繰り広げられた一連の大規模な戦争です。これは、フランス革命によってヨーロッパの旧体制が揺らぎ始めたことに端を発し、旧来の王政国家と、革命後の新興大国フランスとの間で、政治的、経済的、軍事的覇権を争う壮大な戦いとなりました。
戦争は、アウステルリッツの戦いやイエナの戦いなど、ナポレオンの天才的な軍事指揮によってフランスが初期の勝利を収め、ヨーロッパ大陸のほとんどを支配下に置きました。しかし、イギリスは強大な海軍力を背景に海上封鎖を行い、ナポレオンの通商破壊政策(大陸封鎖令)に抵抗し続けました。スペインとポルトガルでの半島戦争も、フランス軍を疲弊させる要因となりました。そして、1812年のロシア遠征の失敗がナポレオンの没落を決定づけます。
この戦争は、単なる国家間の紛争にとどまらず、国民国家意識の高まりや、新たな軍事技術の発展、さらには経済システムの変革を促しました。イギリスでは、戦争遂行のために巨額の戦費が必要となり、金貨の価値が変動したり、紙幣の発行が急増したりしました。今回取り上げている1813年銘の「軍用ギニー」金貨も、このナポレオン戦争の最中、イギリス軍の現地調達費用として特別に発行されたものです。最終的に、ナポレオンは1815年のワーテルローの戦いで敗北し、戦争は終結しました。この結果、イギリスは世界最大の海洋帝国としての地位を確立し、19世紀の「パクス・ブリタニカ(イギリスの平和)」時代を迎えることになります。ナポレオン戦争は、近代ヨーロッパの政治地図を大きく塗り替え、その後の世界史の展開に決定的な影響を与えたのです。
■ギニー金貨とは
ギニー金貨(Guinea coin)は、17世紀から18世紀にかけてイギリスで使用された金貨です。ギニーは元々、西アフリカのギニア地域から輸入される金の名称であり、その金を用い鋳造されたことに由来しています。
最初のギニー金貨は、1663年にチャールズ2世の統治下で発行されました。この金貨は、当時のイギリスの通貨であるポンド(pound)の20分の1の価値を持ち、純金で作られていました。ギニー金貨は、豊かな商人や上流階級の人々によってよく使われ、取引や貿易の際に重要な役割を果たしました。





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