【MS65】1964/3年 ペルー 女神の坐像 50ソル金貨
ラテンアメリカ黄金期を象徴する歴史的名作!
インカ文明の太陽神を讃える、南米を代表する大人気コインです。
世界のコレクターが注目する「南米金貨シリーズ」の中でも、
特に人気・希少性・状態の三拍子が揃った貴重な金貨のご紹介になります。
■デザイン
表面:太陽をモチーフにした盾の横に座る女神の坐像
銘文:CINCUENTA SOLES ORO GRS. 21.0632 DE ORO FINO(訳:額面50ソル金貨、含有する純金「21.0632」グラム)
裏面:ペルー共和国の国章
銘文:PESO: GRS. 23.40355 – REPUBLICA PERUANA – NUEVE DECIMOS FINO – LIMA(訳:コインの重量「23.40355グラム」、発行国「ペルー共和国」、金の品位「9/10=90%純度」、鋳造地「リマ」)
※ペルーの国章:盾の左上には明るい青の地に国を代表する動物であるビクーニャ(リャマ科の動物)を表し、右上には白地に国花であるカンツゥータ、盾の下部には豊穣の角から溢れだす金貨(豊富な地下資源を象徴)が描かれています。
本コインの年号は「1964」ですが、その「4」の下に「3」が刻まれた”OverDate:オーバーデート”になっているのが特徴です。
【オーバーデート】
製造年のダイ(金型)を流用する際、旧年号の上に新年号を重ね打ちし、異なる日付が二重に刻印された極めて珍しい貨幣の修正エラーです。年号の下に旧年号の痕跡が微かに残るコインは、当時の製造事情や歴史を物語るユニークな証拠であり、通常のコインとは一線を画す高い希少価値を備えています。
■状態
MS65
■コイン詳細
【発行年】1864年(表面年号:1964/3)
【鋳造地】ペルー・リマ造幣局
【額面】50ソル
【発行枚数】2,425枚
【素材】金
【重量】23.41g
【直径】30mm
【表面】太陽をモチーフにした盾の横に座る女神の坐像
【裏面】ペルー共和国の国章
【NGC鑑定】MS65
■ポイント
*希少性
“NGC鑑定枚数30枚”
本コインの最大の特徴は、年号「1964」の下に「3」の痕跡が微かに残る、いわゆる“オーバーデート(1964/3)”である点にあります。これは、前年に使用された1963年用の金型を再利用し、新しい年号を上から打ち直した際に生じたものと考えられます。当時、ペルー造幣局ではこのシリーズの製造数を極端に抑えており、その中でもこのオーバーデート仕様は1964年版のみ、発行枚数わずか2,425枚という極めて限られた数量にとどまりました。そのため、通常の年号貨とは一線を画す希少性を誇っています。実際にNGC鑑定でも確認されているものは30枚に過ぎず、実際に市場で目にする機会はきわめて限られています。
*状態
”NGC第5位鑑定”
①MS67:1枚
②MS66+:1枚
③MS66:5枚
④MS65+:1
⑤MS65:13枚(本品)
上位グレード品はわずか8枚のみ!
本コインは、未使用品を示すMS(Mint State)グレードの中でも最上位に近い「MS65」に評価されており、約60年前の金貨としては傷や摩耗がほとんど見られない、極めて良好な保存状態を誇ります。発行当時の荘厳な美しさを今に留めるこの一枚は、長年にわたり丁寧に保管されてきた証であり、コレクションとしての価値を一層引き立てる逸品です。
*市場性
ペルー政府が外貨獲得を目的として発行した「女神の坐像金貨」は、精巧な造幣技術と高純度の金によって生み出された、同国を代表する地金型金貨です。発行当時のペルーはラテンアメリカの経済成長期にあり、国際市場での信用向上と通貨安定を目指していた時代。この金貨はその象徴として、国内外で高く評価されました。1950年から1970年にかけて発行されたシリーズの中には、わずか数百枚しか鋳造されなかった年もあり、今日では国家の誇りを示す歴史的名貨として知られています。
表面には、威厳と気品を兼ね備えた女神の坐像が繊細に描かれ、裏面にはペルー国章が荘厳に刻まれています。その完成度の高さは「第二の雲上の女神」と称され、世界的に名高い雲上の女神金貨にも匹敵する美しさを誇ります。鏡面のように輝く表面と深みのあるレリーフが放つ存在感は圧倒的で、半世紀以上を経た今もなお、その黄金の輝きは色あせることがありません。
とりわけ本品「1964/3」オーバーデートは、シリーズ中でも群を抜く希少性を誇ります。前年の1963年用金型を再利用し、新しい年号を重ね打ちしたことで生まれた特殊な刻印で、年号下に「3」の痕跡が残る極めて稀少なバリエーションです。このオーバーデート仕様は1964年版のみで、発行枚数はわずか2,425枚。さらに、NGC鑑定で確認されているものはたった30枚という超希少クラスの逸品です。
その希少性と芸術性、そして中南米金貨の中でも屈指の存在感から、世界中のコレクターや投資家の注目を集め続けています。実際、近年ではシリーズ全体で価格が数倍に上昇しており、資産価値としても高いポテンシャルを秘めています。市場に姿を現す機会も少なくコレクション性と安全資産を両立させる特別な一枚として、その所有価値は計り知れません。
その人気の高さから市場からすぐに消えてしまう希少金貨です!
在庫があるタイミングで是非お手元のコレクションに加えていただきたい逸品になります。
▼コインのストーリー
■概要
ラテンアメリカ黄金期を象徴する歴史的名作!
インカ文明の太陽神を讃える、南米を代表する大人気金貨です。
■ペルーについて
南米大陸の太平洋側に位置するペルーは、壮大な自然景観と豊かな歴史、そして多様性に富む文化が融合した魅力的な国です。国土は海岸砂漠地帯の「コスタ」、アンデス山脈が縦断する高山地帯の「シエラ」、アマゾン熱帯雨林を含む「セルバ」の三つの地理的地域に大別され、それぞれが独自の生態系とライフスタイルを育んでいます。特に世界遺産に登録されているマチュ・ピチュは、15世紀に栄えたインカ帝国の空中都市遺跡として世界的に有名であり、その精巧な石組みと神秘的な景観は訪れる人々を圧倒します。インカ文明の首都であったクスコもまた、当時の石壁の上にスペイン植民地時代の建築物が融合した独特の景観を持ち、文化的な深さを感じさせます。
ペルーの食文化は世界でもトップクラスと評価されており、海産物を用いたセビチェや、アンデス原産のジャガイモなどの食材を活かした料理が非常に豊富です。多文化の交流を経て独自の進化を遂げた「クレオール料理」は、その独創性から国際的な注目を集めています。
また、アルパカやリャマといった動物が生息するアンデス高地は、色彩豊かな織物や伝統工芸品の産地としても知られています。スペイン語が公用語ですが、ケチュア語やアイマラ語といった先住民の言語も広く話されており、多層的な文化が息づいています。現代のペルーは、経済成長を続けながらも、古代文明の遺産と自然の美しさを大切に守り続けている、南米の至宝とも言える国です。
■ペルーの時代背景
1950年代のペルーは、国内外の複雑な要因が交錯し、社会、経済、政治の各面で大きな転換期を迎えていました。
この時期、ペルーはマヌエル・オドリア大統領(1948-1956年)による軍事政権、通称「オドリア体制」の下にありました。オドリア政権は、政治的な反対勢力を厳しく弾圧する一方で、社会の安定と経済の近代化を推し進めました。特に、鉱業と漁業の分野で外国資本の導入を積極的に行い、輸出主導の経済成長を達成しました。
この経済的繁栄は、首都リマへの人口集中を加速させ、地方からの大規模な国内移住を引き起こしました。アンデス高地や地方の貧しい農村から人々が職を求めて都市へ流入した結果、リマの周辺にはバリオス・アルトス(スラム街)が拡大し、都市における社会問題が顕在化し始めました。
外交面では、冷戦の影響を受け、アメリカ合衆国との関係を強化し、共産主義的な影響力の排除に努めました。社会的には、中産階級の台頭が見られましたが、経済成長の恩恵は限定的であり、貧富の差は拡大する傾向にありました。オドリア政権は、公共事業や社会保障プログラムの実施を通じて大衆的な支持も集めましたが、その権威主義的な統治手法と汚職の噂は、知識人や学生層からの批判の的となりました。
1956年の民主的な選挙による民政移管は一時的な解放感をもたらしましたが、都市化の波と経済格差の拡大という根本的な問題は残されたままであり、後の数十年にわたるペルーの政治的・社会的な不安定さの土壌を形成した時代と言えます。





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